【昨日の映画〜「TOKKO_特攻」〜】
★焼酎、シングルモルト、佐多宗二商店、映画、読書、U2、THE POLICE、MS-06Sが大好きなおやじの雑記帳★
▼「海軍航空隊」の話から引き続いて「特別攻撃隊」へ進んでしまった。
私は右翼ではございません。この映画、4人の生き残った特攻隊員の話を中心としたドキュメンタリー映画なのだ。日系アメリカ人のリサ・モリモトが監督をしている。
TOKKO-特攻-TOKKO-特攻-
(2008/03/19)
ドキュメンタリー映画

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「特攻」・・・神風特別攻撃隊。
「神風」は正確には「しんぷう」と読むはずだったが、ラジオのアナウンサーが間違えて「かみかぜ」と読んでしまい、その響きの良さからもそれ以後は「かみかぜ」と読まれるようになった。

生き延びるために戦っているにも関わらず、自らの命を犠牲にする捨て身の戦法。
それは戦法と言うよりは成す素手も無くなった人間が考えた最終手段。

そもそも特攻を考え出したのは、大西 瀧治郎(1945年8月16日割腹自殺)だという説が有力だが、私は違うと思っている。
特攻作戦により貴重なパイロットを損失する事に対して否定的であり、特攻作戦採用に際しては「統率の外道」との言葉を彼は残している。

大西海軍中将は「パイロットが犬死するような作戦を天皇がお知りになれば、きっと反対されるであろう」といった気持ちを持っていたとされている。
しかし、現実は逆であった。
天皇は戦果に満足し、作戦を続行するようにコメントしている。

もし、半年前に天皇が戦争をやめていれば、特攻で犠牲になるパイロットもいなかった。

結局、約4,000人のパイロットが亡くなった。
アメリカの発表によると特攻によって失った戦艦は40隻程度とされている。
要するに1隻の船を沈めるために、100機の戦闘機が必要だった計算なのだ。
それを数字上でどのように解釈するかは個人に任せる。

昨日、軽々しく当時の時代に生きていれば率先して特攻に行くなどとコメントを書いているが、そんな軽々しいものではない。
本当に虚しくなるような作戦だった。

東京大空襲の焼け野原を視察する天皇陛下。
果たして日本が起こした戦争の責任は誰にあるのか?
書かずとも明らかである。

今回のこの映画だが、特攻隊員だったが何らかの事情で助かったパイロットが登場する。
「助かったパイロット」なのである。特攻に行きたくなかったパイロットなのだ。
「助からなかったパイロット」は何も語ることはできない。

特攻に行きたくないのだが、周囲の雰囲気からして行かないと何を言われるかわからないので仕様がなく特攻に行こうとしていた。
これまで自分が元特攻隊員であることすら身内に話さなかった人達が口から言葉を発している。
確かに発せられる言葉の重みからして、迫力を感じてしまうのだが何か違和感が残った。

神風特別攻撃隊の話を通じて、「二度と戦争はやってはいけない。特攻など絶対にやってはいけない」といった落ちになってしまうのだが、やはり、そこまで平均年齢17歳の子供と言った方が無難なパイロットを犠牲にしてまで何をするつもりだったのか?はっきりさせなければならないのであろう。

私が思うに、戦争の落し所など誰の頭の中にない状態で「なるようになるさ」的な考えでいたのではなかろうか。「奇跡は起こる」等と考えていなかっただろうか。

誰が悪かったのかがはっきりしない以上、違和感だけが残り続けるのだ。

1944年10月20日、レイテ沖海戦で壊滅的な打撃を受けた連合艦隊は神風特別攻撃隊を編成。
初の特攻作戦は10月25日、海軍の関行男大尉率いる敷島隊24機が爆弾を搭載した零戦で出撃した。関行男大尉は事実上、上官からの指名を受けてアメリカ護衛空母に突入していった。

彼は海軍の報道班員に次のようなコメントを残している。
「自分のようなベテラン・パイロットを殺すようでは、もう日本もおしまいだ。しかし、自分は国のためではなく、愛する妻を守るために死ぬのだ」
彼はまだ結婚して日が浅かった。

これが本音ではなかろうか。
特攻隊員全員に愛国心はあったのだろうか。
「天皇陛下万歳!」と言いながら戦艦に突入していった若者達、彼がその瞬間、最後に思い浮かべていたのは果たして何(誰)だったのだろうか。

「神風特別攻撃隊」は、結局、日本国の作戦としては全く機能していなかったのだった。

ただし、特攻隊員の中には自分の死ぬ場所を探し求めていた「samurai」もいたであろう。
「samurai」達には特攻が意義を持つものに感じられたのかもしれない。
そうでない人達、強制的に特攻隊員にされてしまった人達が不憫でならない。
時代の背景上、そうならざるを得なかった人達も。
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